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2016
05.02

管楽器 共鳴の核 Resonant Core コンセプト(仮説)のためのここのところの実験

空間には十分にエアー(音響的媒介物質として)が満ちています。
吹奏する空間と管の中の空間(気柱)と口の中の空間をシンクロさせることで
効率的に鳴らすことができるとします。
(共鳴は音波の伝搬であって、吹いた息がホーンの先に届くようなイメージまたはそれによる学習用語はかなり演奏の妨げになりかねません)
その際、これ以外の要素として、
極力ホーン構造特有の鳴き、(両開き管でも)など、
管体の素材、組立精度ほかのもつ
不要な”固有共振によるマスキング効果”をおさえ、
振動弁の運動量を8割程度以下で(弁のへの息スピードを上げる発想ではなく
”共鳴の契機””共鳴の着火装置”としてとらえなおし)、
舌先、口腔、副鼻腔、口蓋反射板、声帯、気管支から肺(ホーミーでは共鳴箱としてこれらを共鳴ポジションとしてコントロールします)を楽器の共鳴音域と同期させると
ピアニッシモでも”遠鳴り”する空間に満ちる響きが現れるという仮説。
(なので気柱の調整・気密性が管楽器には最重要課題)

これらの検証のため、
素材の固有振動を現状の楽器で使われる素材では完全には抑さえきれませんので
倍音によりピーキーになる振動源を探り、ダンピングすることで
(しつらえ→←試奏を繰り返し)グッドポイントを探索。
最終的に固有共振の均質化を目指すというのがこのトライアルです。

現状で木管系の楽器はパーツが多いため、
不安定な要素(キーやジョイント部、キーガードなどなどのパーツがスクリューでとめられ固有振動が多様)が多く
実験としては、
気柱がシンプルなトランペットで追い込んでいくと画像のように
なりました(2016、4月現在)

               IMG_20160502_191105.jpg

この楽器はOLDSのアンバサダー(1957年)なので支柱の無い楽器ですが
メインチューニングスライドと
ベルクルック部それぞれに2本ずつ支柱をたて、
倍音列ごとにピーキーとなる不要共振を追い込んで
更に小さな横、斜め方向の支柱をつけています。
(さらに、画像にはありませんがリードパイプ部もプレートを貼って調整しておりますがこの効果はかなり大きいですね)

吹奏感としては
まだ多少目立つ固有共振はありますが
壁に向かって吹く音とそうでない場合に音の芯の太さなど顕著な差が表れ、
全体に音色の重心が下がり、明らかにダーク気味の音色に変わりました。
(抜けや抵抗は変わりません)
ただし、振動弁重視の演奏(唇筋肉鍛錬型のアンブシャ)をすると、管体の鳴りを抑えているため
かなり”息の抵抗”(これは物理的にはありえないことですが演奏者の心理的要素大。鳴らない=抵抗感)感があります。
が、
共鳴の核の芯の部分を育てていくように柔らかく響かせながら吹き込むと
空間と効率的に響きあう感じ(口の中に跳ね返ってくるような心地よい響きのレスポンス感)が増します。
また、速いパッセージでもダイレクトに表現したいニュアンスが明確化してきました。

       IMG_20160502_191147.jpg

                               IMG_20160502_191115.jpg

まだまだトライアル中ですが
基本、
単音を線的に発音する管楽器は出す音に加え”空間音響”が重要ということを再確認中です。
今後、
演奏、リペア、音色向上ツールの都市伝説的に惑わされないためにも
また廉価版の楽器の性能向上など応用にむけて、
しばらく探っていきたいく思います。




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